turkeyriceのブログ

音楽,映画,本,テレビ,長崎のことを好き勝手に日本語プラス英語で書いています。

読書

ボンドが愛したカクテルがここに!:007 オフィシャルカクテルブック “Shaken: Drinking with James Bond and Ian Fleming”

007ファンにはたまらない本です。昨年10月に出版された「Shaken: Drinking with James Bond and Ian Fleming」は,007シリーズの作品に登場する全てのお酒を網羅した本です。 This book is somewhat fabulous for fans of 007. “Shaken: Drinking wi…

読みハマる本 「ホーネット・フライト」ケン・フォレット著:I can call it a page-turner “Hornet Flight” by Ken Follett

レジスタンスと恋と複葉機,一種のスパイ小説と言えるこの本には,ワクワクする要素がてんこ盛りです。第2次大戦中のデンマークを舞台とするこのお話は,イギリスの作家,ケン・フォレットが書いたもので,2002年に出版されました。 There are many ele…

オランダの戦争サスペンス映画 「ブラックブック」(2006年公開):A war drama thriller film which was produced in Netherlands. “Black Book” released in 2006

ナチス占領下のオランダにおける,ユダヤ人のレジスタンス活動を描いた映画です。主人公のユダヤ人女性ラヘルを演じたのは,カリス・ファン・ハウテンというオランダの女優です。 This is a movie about Jewish resistance movements in Netherlands occupie…

語ってはいけない本 「慟哭」貫井徳郎著:Books that you are not allowed to talk about “Dokoku” by Nukui Tokuro

感想をはばかるべき本に出会うことがあります。先日読んだ,貫井徳郎さんのデビュー作「慟哭」がまさにそうでした。 Sometimes I find some books that we shouldn’t talk about the impression. Nukui Tokuro’s first work “Dokoku”, which I read the othe…

本がますます好きになる本 「桜風堂ものがたり」村山早紀著: A book that makes you love books even more  “Ofudo Monogatari” by Murayama Saki

本屋になりたい。本好きなら,一度は心によぎったことがあると思います。この本を読んで久しぶりにそんな気持ちになりました。 “I want to be a bookseller.” I guess anyone who loves books must have thought like that at least once. I felt like that …

色あせない面白さ 「少年マーケッター五郎」しりあがり寿著:Works that never fade “Shonen Marketer Goro” by Shiriagari Kotobuki

いわゆるサラリーマン三部作の最終巻です。主人公は,10歳にしてM.I.T.の経営課程を修了したというマーケティングの天才小学生,五郎です。 This is the last volume of the salaryman trilogy. The main character is an elementary school boy called Go…

ブック・レビュー 「IQ」 ジョー・イデ著:Book reviews “IQ” by Joe Ide

新たな名探偵の登場です。日系アメリカ人作家のジョー・イデが著したミステリー「IQ」を読みました。IQというのは,主人公であるアイゼイア・クインターベイのニックネームです。 Here comes a new detective hero. I read a mystery titled “IQ” which …

大好きだったあの世界は今? 岩館真理子の世界⑩「子供はなんでも知っている」:Where is the world I loved before

「週刊マーガレット」それから「ヤングユー」に作品を連載していた岩館真理子さんですが,この「子供はなんでも知っている」は同じ集英社の「ぶ~け」で発表されたものです。コミックスの第一巻が出されたのは1990年で,「うちのママが言うことには」や「冷…

一気に読んだ本 「北天の馬たち」貫井徳郎著:I read at a stretch

北天の馬たち (角川文庫) 作者: 貫井徳郎 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/09/22 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 何かしらポップでさわやかな,そして切ない気持ちになるミステリーです。タイトルから受けた,冷たくて,シリアスな印象…

読みハマる本 薬丸 岳著「天使のナイフ」:I can call this a page-turner  “Angel’s Knife” by Yakumaru Gaku

先を知りたくて,ページをめくる手が止まらなくなる。そんな本に出会いました。薬丸岳さんの「天使のナイフ」です。2005年に出版されたこの本は,江戸川乱歩賞の受賞作です。 I read a book that I can call it a page-turner. The book is “Angel’s Kni…

Books I read at a stretch: 一気に読んだ本 「アーティフィシャル・フラワーズ」高岡ヨシ著

アーティフィシャル・フラワーズ 作者: 高岡ヨシ 発売日: 2018/11/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 小さいけれどあたたかい灯が心の中にともるような,そんな気持ちになりました。 以前紹介した,高岡ヨシさんの「歩けばいい」は,冴えな…

It’s really worth reading: ほんとに面白い本「クリスマス・キャロル」

子どもの頃家にあった,古びた子供向けの世界文学全集を開くとき,日常とは違う世界に浸っていました。ストウ夫人の「アンクル・トムの小屋」に泣き,コナン・ドイルの「赤毛連盟」の謎解きにワクワクし,エドガー・アラン・ポーの「黒猫」に暗い興奮を感じ…

Works that never fade: 色あせない面白さ 「ヒゲのOL 薮内笹子」しりあがり寿著

しりあがり寿さんによるサラリーマン三部作の一つに,髭を生やしたOLを主役にした作品があります。「ヒゲのOL 薮内笹子」です。女にしてふさふさとした口髭をたくわえているというだけで,もう心がざわつきますが,その理由でさらにワクワクします。笹子…

Books I read at a stretch: 一気に読んだ本 「歩けばいい」 高岡ヨシ著

読み終わって,しばらく涙が止まりませんでした。一般的なモノサシからみて,明らかに負け組の2人,ハナダとシンヤが東京スカイツリーを目指して,ただひたすら歩くというお話です。 I couldn’t stop crying for a while when I finished reading this book…

Where is the world I loved before? : 大好きだったあの世界は今? 岩館真理子の世界⑨「アリスにお願い」

ヒンヤリとしたミステリーです。岩館作品特有のユーモアは極力抑えられていて,一貫して緊張感が漲っている作品です。可笑しみにあふれる「冷蔵庫にパイナップル・パイ」と同時期に描かれたこのお話は,1巻に収まる短めのストーリーですが,少女たちの美し…

Works that never fade: 色あせない面白さ 「流星課長」しりあがり寿著

以前にもふれた漫画家,しりあがり寿さんには,サラリーマン三部作と呼ばれる3つの作品があります。御自身がサラリーマンとして,キリンビールのパッケージデザインをされていたしりあがりさんは,会社勤めの悲哀を織り交ぜながら,いかにも日本的で可笑し…

I read the original version: 原作読んじゃいました 「A Game of Thrones(七王国の玉座) 上・下巻」ジョージ・R・R・マーティン著

一人の人間の想像力が,ここまで大きな世界を構築できるものなのでしょうか。創作された物語として,こんなに規模が大きく,しかも破綻を感じない作品は,自分にとって初めてのように思います。 I’m wondering how a person’s imagination can establish thi…

The four-frame comic makes me cry: 泣ける四コマ漫画 「義母と娘のブルース」

TVドラマ「義母と娘のブルース」が終了しました。みゆきを育てたのは自分のエゴのためだと言い放ち,全ての心情を吐露した亜希子に対し,みゆきが言った「お母さん,世間ではそれを愛というんだよ」の一言に恥ずかしいくらい泣きました。 The TV drama “Step…

Good spirits in my favorite bar: 美味しいお酒 「キャプテン・モルガン・プライベートストック ”Captain Morgan Private Stock”」

ラムをベースとしたカクテル,「バカルディ」について先日の記事でふれました。仏蘭西屋でこのカクテルの話をしていた時に,「そのまま飲んでおいしかラムもあるとよ」と言いながらマスターが一本のボトルを取り出しました。「キャプテン・モルガン・プライ…

Where is the world I loved before? : 大好きだったあの世界は今? 岩館真理子の世界⑧「うちのママが言うことには」

以前,このブログでふれた「冷蔵庫にパイナップル・パイ」と同時進行で,岩館真理子さんは別の作品の連載も始めていました。「うちのママが言うことには」です。ヤングユーに掲載されたこの作品は,結婚を前に揺れ動く若い二人,北風けいとと甘夏英太郎の姿…

Good cocktails in my favorite bar: 美味しいカクテル 「バカルディ」

長崎のバー,仏蘭西屋には意外なお客さんが訪れます。著名なノンフィクション作家,佐木隆三さんもその一人でした。この方が来るたびに飲んでいたカクテルがあるそうです。そのカクテルの名前は「バカルディ」です。 Some of the customers of France Ya, on…

Works that never fade: 色あせない面白さ 「カモン!恐怖」しりあがり寿著

朝日新聞では,「地球防衛家のヒトビト」という4コマ漫画が掲載されています。ほのぼのとしたタッチで,新聞の4コマ漫画らしい風刺とウィットに満ちたこの作品は,しりあがり寿さんが描いているものです。 90年代には,しりあがり寿さんが放つ,エッジの…

A mystery attractive due to a gap: ギャップ萌えのミステリー 「神様の裏の顔」藤崎 翔著

普通,ミステリーには探偵がつきものです。探偵でなくとも,中心になって謎を追求していく人物がいるというのが定石です。しかし,全く違う手法で描かれながらも秀逸で,しかも笑えるミステリーに出会いました。藤崎 翔さん著,「神様の裏の顔」です。 Usual…

Books as reminders of the importance of peace: 平和について考えさせる本 「Barefoot Gen (はだしのゲン)」

長崎に住む人間として,心掛けていることがあります。毎年,1冊は戦争についての本を読むということです。戦争の悲惨さを実感し続けること,そしてできるかぎり知識をもつことが,戦争を回避するための最も大きな原動力だと思うからです。 As a resident in …

Books I read at a stretch : 一気に読んだ本 「人魚の眠る家」東野圭吾著

東野圭吾さんをミステリー作家と呼ぶのにためらいを感じています。基本的にはそうに違いないのですが,「白夜行」を読んだ際に,これは文学では,と感じたのを覚えています。とにかく人間が書けている,と思わせる何かがありました。非常に特殊な状況におか…

My impressions of books about diet and health : 「医者が教える食事術」牧田善二著 & 「いつまでもデブと思うなよ」岡田斗司夫著

ダイエットや健康に関する本はあまり読んだことはないのですが,このところ友人や同僚に勧められて,そのジャンルの本を2冊,立て続けに読む機会がありました。どちらもたいへん説得力があり,惹きこまれました。今までぼんやりとしか理解してなくて,「だか…

Good spirits in my favorite bar : 美味しいお酒 「ボウモア」

行きつけのバー,仏蘭西屋のマスターは,時々本を貸してくださいます。その中の1冊に,「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」という本がありました。著者は村上春樹さんです。小説ではなく,いわゆる紀行文ですが,スコットランドの東側にあるアイラ…

Books I read at a stretch : 一気に読んだ本 「カラスの親指」道尾秀介著

子どもの頃から,ミステリーが大好きでした。初めは,ポプラ社発行,江戸川乱歩の少年探偵団シリーズにハマり,同社のシャーロック・ホームズ,怪盗ルパンシリーズにも手を出し,背伸びをして文庫本のシャーロック・ホームズを読んでちょっと大人になった気…

Where is the world I loved before? : 大好きだったあの世界は今? 岩館真理子の世界⑦「冷蔵庫にパイナップル・パイ」

岩館真理子さんの週刊マーガレットでの作品は,前回紹介した「五番街を歩こう」で終わりますが,実際には,同時進行で同じ集英社のヤングユーでの連載がすでに始まっていました。「冷蔵庫にパイナップル・パイ」です。読み切り4ページの愛らしい短編形式で描…

Where is the world I loved before? : 大好きだったあの世界は今? 岩館真理子の世界⑥「五番街を歩こう」

マーガレットコミックスとしての,岩館さんの最後の作品は,「五番街を歩こう」です。このお話は三部作になっており,五番街という町の一角にあるコーヒーショップを中心にした人間模様が,一話ごとに主人公を変えながらつづられていきます。それまでには見…